2014年06月26日

脳梗塞の分類(2)「ラクナ梗塞」

●脳梗塞の分類(2)

●ラクナ梗塞

ラクナ梗塞( 英: lacunar infarction )は本来、直径1.5cm以下の小さな梗塞を意味する。

古典的には下記に示した5つの病型に含まれ、穿通枝領域に病変があり、皮質は病変に含まれない。

書物によっては無症候性ラクナ梗塞という疾患も定義されるが無症候性ラクナ梗塞と慢性虚血性変化の区別が難しく古典的には無症候性ラクナ梗塞はラクナ梗塞に含まれない。

ラクナ梗塞は上記の2種類とは違った機序が関わっているとみられていることからそれ自体がひとつの分類となっている。

主に中大脳動脈や後大脳動脈の穿通枝が硝子変性を起こして閉塞するという機序による。

ただし中大脳動脈穿通枝のうち、レンズ核線状体動脈の閉塞では、線状体内包梗塞と呼ばれる径20mm以上の梗塞となることがあり、片麻痺や感覚麻痺・同名半盲などの症状が現れることもある。

後大脳動脈穿通枝の梗塞では、ウェーバー症候群やベネディクト症候群(赤核症候群)を起こすことがある。



リスクファクターは高血圧。症状は片麻痺や構音障害などであるが、軽度または限定されたものであることが多く、まったく無症状であることも多い。

意識障害を認めることはほとんどなく、失語症、半側空間無視、病態失認といった神経心理学的な症候(皮質症候)も通常は見られない。

多発性脳梗塞とよばれるもののほとんどはこのラクナ梗塞の多発であり、多発することで認知症・パーキンソニズム(脳血管性パーキンソン症候群)の原因となることがある。

ラクナ梗塞であるのかアテローム血栓性脳梗塞であるのかは、ラクナ梗塞のタイプを知っていると分かりやすい。

症状が軽い、梗塞巣が小さいだけでは鑑別が難しくなることもあるからである。



特徴としては感覚障害と麻痺が同時に存在しないタイプがラクナ梗塞ではありえるということである。

TOAST分類では臨床症状でラクナ症候群を示し穿通枝領域の1.5cm以内の小梗塞であり、病巣近位の責任血管の50%以上の狭窄は認めないものとされている。


posted by ホーライ at 02:34| 脳梗塞の説明 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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